大腸内視鏡(大腸カメラ)
当院の大腸内視鏡(大腸カメラ)は富士フィルム社製の最新型、細径拡大内視鏡を主に使用しております。特殊光検査(FICE)もそなえ、診断に役立てております。症例に応じてオリンパス社製のスコープを使うこともあります。
さらにポリープや早期癌が発見された場合、同時に切除を行っております(検査前に説明を理解いただき、同意をいただく必要があります)。ただし、大きな切除は提携病院へ術後1~2日ほどの観察入院が必要です。
当院の内視鏡室にはトイレが備え付けられております。他の患者さんの目を気にすることなく準備と身支度をしていただけます。
大腸内視鏡は一般につらくて苦しい検査という印象があります。しかし、挿入法が確立された近年、その苦痛は術者の腕前に大きく左右されます。上手な術者の検査では胃カメラよりも辛くないとおっしゃられる患者さんの方が多いくらいです。
大腸の形状は個人差が大きく、長い腸、曲がりくねりの多い腸、癒着のある腸など様々です。それぞれのタイプに合わせた挿入法のコツがあります。私たちは国内で研鑽をつみ、さらに北欧を中心に海外で検査と技術指導を行って参りました。それこそ、多くの異なる人種の大腸検査を行ってきた実績があります。
それでも確かに技術だけでは苦痛を軽減できなかったり、挿入が難しい例があります。当院では苦痛を少しでも軽減すべく次のような工夫を行っております。
●アロマセラピー
緊張を和らげる効果のある香りをたてています。
●音楽療法
リラクゼーション効果の高いBGMを用いています。
●内視鏡先端フード使用
さきっちょにこの小道具をつけると空気をほとんど入れなくとも視界が開けます。挿入時の送気しすぎによる苦痛を防止できるだけではなく、観察や治療の強力な助っ人です。院長はかつてこの道具の開発を研究してきました。検査には必ず用いております。
●困難例には柔らかいスコープに変更 癒着の為に痛みが強く検査が困難な患者さんには細くて柔軟なスコープに変更することがあります。
●鎮静剤使用
早く安全に帰宅いただくため、原則として鎮静剤を用いておりません。しかし、癒着痛の強い方、帰宅が遅くなっても苦痛をできるだけ感じたくない方には鎮静剤を少量用いております。鎮静剤使用後は1時間ほど休憩室でお休みいただく必要があります。
大腸検査をお考えの方、お悩みの方のご相談をお待ちしております。