胃内視鏡(胃カメラ)経口または経鼻内視鏡

胃内視鏡(胃カメラ)経口または経鼻内視鏡 左から
スパゲッティ―
経鼻内視鏡
経口内視鏡

当院では富士フィルム社製の最新型経鼻内視鏡を導入しております。そして口からでも鼻からでもこの内視鏡を用いています。この機種の特徴は画像が美しい上に視野が広い!そしてとても柔らかいことです。経鼻内視鏡はどれも同じかと思っていたら大違いでした。

まず、患者さんにとっての福音は柔らかいこと!これまでの経鼻内視鏡や他社製に比し、鼻道の追随性がよく、ひっかかりをほとんど感じなくなりました。硬いスコープでは内視鏡抜去時に鼻道や硬口蓋への不快感を伴う引っかかりを感じることもありましたが、このスコープではなくなりました。

そして視野が広くて画像が美しい!拡大観察はできないものの3mmまで近接可能なため、拡大に準じた詳細な観察ができます。さらに特殊光検査(FICE)まで可能な優れもの。通常観察だけなら従来の経口内視鏡は不要にすら思えます。

経口内視鏡当院では口からの胃カメラでも経鼻内視鏡を用いています。この細い内視鏡は通常の経口内視鏡にくらべて口からの挿入でもかなり楽に飲むことがます。ですので、当院では元々口からの内視鏡をさほどつらくなかった方においては口からの胃カメラをお勧めしています。鼻からの胃カメラに恐怖感のある方も口からでも行っていますのでご相談ください。

経鼻内視鏡経鼻内視鏡は特に嘔吐反射の強い患者さんに強くお勧めいたします。従来の経口内視鏡にくらべてはるかに嘔吐反射がおこりません。

経鼻内視鏡

ただし、鼻炎、副鼻腔炎など、鼻の病気をお持ちの方はできません。また、鼻道の狭い方には無理な挿入を行っておりません。その際はこの5.9mm極細径内視鏡を用いて口より検査を行います。非常に細くて柔らかいため、経口からの挿入でも従来に比し、そうとう楽になりました。

胃内視鏡はその苦痛の軽減ばかりが患者さんに注目されますが、内視鏡の目的はきちんと観察し、診断することです。経鼻内視鏡の登場により、医師間の苦痛に関する挿入技術の差は相当解消されたように思います。しかし、患者さんにみえないところですが、見逃しの少ない観察能力と診断技術、経験の差はあるものです。当院の医師は内視鏡診断、治療、指導に長らく従事してまいりました。皆様に安心して検査を受けていただけるよう、日々腕を磨いております。